社労士が申請代行する厚生労働省の助成金は毎年4月に新設、改変されるため毎年おすすめの助成金が違います。
今回は助成金の申請代行に強い弊社が2024年度のおすすめの助成金についてまとめましたので少しでも助成金の申請の参考になれば幸いです。
1位 育児休業系の助成金
2024年のおすすめの助成金は世の中の情勢もあり育児休業系の助成金です。
育児休業系の助成金は久しぶりに豊作といっていいぐらいです。
育児休業系の助成金は種類が多いため「育児休業系」と助成金と表現しています。
また上手に利用することで併給も可能です。
例えば育児休業する従業員が1名いる会社は
A.育児休業する従業員は→育児休業等支援コースの申請で、育休したときに30万円と育児休業から復帰したときに30万円の60万円を申請します。
B.育児休業した従業員の代わりに既存従業員に手当を支給→育休中業務代替助成金の手当コースの申請で125万円を申請できます。
こちらは併用可能ですので合計185万円が受給できます。
C.育児休業した従業員の代わりに新規で雇用→育休中業務代替助成金(新規雇用コース)の申請ができます。
D.愛知県の会社で男性従業員が育児休業した場合は、男性従業員育児休業促進助成金を申請することで100万円上乗せできます。
BとCはどちらかの選択になりますが、ABDとACDは男性従業員の育児休業だと併給可能です。
もちろんAとBやAとCも併給可能です。
Dについては愛知県の会社のみということで愛知県以外の会社は申請の対象になりません。
このように育児休業系の助成金は厚生労働省だけでなく、地方自治体がつくっているものもあるため、一度会社所在地の自治体で調べてみるのがいいと思います。
2位 人事評価改善等助成コース
この助成金は従業員の人数が5名以下の会社に限り、お勧め度が上がります。
授業員の人数は1名以上で少なければ少ないほど利用しやすいと思います。
内容は評価制度をつくり、1年後に評価をし給料を3%以上アップすることで80万円が受給できるという助成金です。
おそらく人事評価改善等助成コースは来年は終了しているだろうと思うような大判ぶるまいな内容です。
給料を3%以上アップという条件のため、こちらが達成できる会社にはおすすめです。
評価制度や賃金テーブルの作成も必要ですが、名古屋社会保険労務士法人では助成金の申請から評価制度や賃金テーブルの作成まで対応可能です。弊社でも計画を申請しています。
(追記)2024年度は助成額は80万円ですが2025年度は減額の予定です。おそらく40万円との情報です。
3位 キャリアアップ助成金の正社員化コース
キャリアアップ助成金の正社員化コースは以前からある助成金で、申請したことのある会社も多いと思います。
金額は40万円が2回で合計80万円と大きいですが、以前と比較できないほど審査が厳しく不支給も増えているためおすすめランキング3番目にしました。
いまは正社員の転換して給料が上がったかどうかよりも、就業規則が適切に運用されているかが最重要の審査対象になっていると思います。とくに非正規のときに賞与を払ってしまうと不支給になりがちのようです。
→キャリアアップ助成金で不支給が多発
1で紹介した育児休業系の助成金については厚生労働省がどんどん支給したい助成金です。一方キャリアアップ助成金の正社員化コースについて本音ではあまり支給したくないと考えている助成金と言ってもいいでしょう。
4位 働き方改革推進支援助成金
ハイエースなどの貨物車を購入できる助成金です。
内容は2023年と同じですが、2022年と比較すると条件が大幅に悪くなっています。
ただし、車(貨物車)を購入できる助成金は少ないため申請したいという会社は一定数あると思います。
以上、1位から4位までご紹介しましたが、名古屋社会保険労務士法人では助成金の申請を随時受付しておりますので、ご相談ご希望の会社様はお気軽にお問い合わせください。