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社労士の年収

以前、今後の社労士の需要について否定的に書いたところ予想以上に反響があったので、今回は社労士の年収について記載したいと思います。
私が社労士開業や社労士事務所への就職転職に否定的な一番の理由は「社労士に関わると年収が減る人がほとんど」という一言につきるため年収についても厳しめになります。
このブログも社労士の年収が低い理由を解説といった方が適切なタイトルかもしれません。


・社会保険労務士で開業したら食えるのか
・社労士事務所への就職を検討している人
・開業を夢見て社労士を勉強している人
を想定して記載していますので少しでも参考になれば幸いです。

前回のブログでは、今後は社労士業務が減る、取引先の会社数も減ることが確実なので、10年後20年後は社労士で稼ぐのは難しいのではないか?とうニュアンスでしたが今回売上のデータを見るとすでに現時点で相当厳しいと改めて思いました。

社労士事務所の一人当たりの売上

社労士の年収が低いというデーターを紹介。

アックスコンサルティング社のプロパートナーという雑誌によると
2020年の社労士事務所の一人当たりの売上は665万円とのことです。
(パートやアルバイトは0,5人でカウント)

2020年はコロナ禍により社労士事務所は雇用調整助成金などで売上が増えた年にも関わらずでこの金額で、平時のデータだと総務省の「平成28年経済センサス」だと1人あたりの売上は549万円とのことです。

この1人あたりの売上665万円や549万円という数字は売上であって、年収ではないため、いかに社労士事務所の売上が少ないのか分かると思いますし、社労士の現実を教えてくれる数字でもあります。

※売上は年商、年収は給料や賞与と定義しています。

例えば一般的な社労士事務所を想定して
・代表の社労士が1名
・正社員2名
・パート2名
の事務所を想定すると売上は665万円×4名(パートは0,5人カウントのため1人でカウント)で年商2660万円になります。家賃や電気代、社労士ソフト代、車代など払って売上の半分を人件費にできたとしても原資が1330万円しかなく(社労士事務所は売上の半分が代表含めての人件費ということが一般的)、パートが2人で200万円と仮定しても、残り1130万円を代表社労士と正社員2名で分配することになり、1人あたりの年収は433万になります。

実際は代表社労士が530万円、正社員は300万円になるような場合が多いと思います。
このシュミレーションはコロナで瞬間的に売上が増えた2020年の売上665万円の方を採用していますが、平時の売上549万円で計算するとさらに悲惨な年収になります。

よく社労士事務所の従業員が「給料が安い」という不満話を聞きますが、決して代表社労士が私利私欲で自分の給料だけを上げているわけではなく、代表社労士の給料も低いし、従業員の給料も低いというのが社労士事務所の現実だと思っています。

実際に私のまわりの社労士に聞いても従業員の給料は300万円程度が一般的で、400万円あればいい方、500万円以上の従業員はほとんど聞いたことがありませんので、このアックスコンサルティングや総務省の売上データは私の体感とほぼ一致しています。

またこちらも総務省の平成28年経済センサスのデータですが士業業界の市場規模は
・公認会計士と税理士 1兆5941億700万円
・社会保険労務士 936億5100円
・司法書士と公証人役場 3152億1000万円
・弁護士 4215億7400万円
となっていて社労士だけダントツに低いです。
(行政書士の市場規模は記載ありませんでしたが、おそらく社労士と同じくらいか低いです)

社労士の年収はなぜ低いのか?

社労士の年収が低い理由については、こちらのブログにも記載しましたがまず大前提として社労士業はゼロサムゲーム(どこかの社労士事務所が1件契約するとどこかの社労士事務所の契約が1件減る)かマイナスサムゲームであるという点です。

他にも私なりに2つあると思っています。

1,社労士料金の相場観(ビズネスモデル)
社労士と名乗って業務をしようとすると、自動的におおよその料金も決まります。
旧社労士の報酬基準だと
4人以下の会社は毎月2万円
5人から9名は毎月3万円
10人から19人は毎月4万円

正直なところこの料金体系でやっていると運よく順調にお客様を増やした場合でも、売上700万円から1000万円程度で時間的も精神的にもいっぱいっぱいになってしまいます。

お客様に恵まれて社労士側の言い値で契約できた場合でもこれですから実際はこの料金の半値くらいで契約になっている社労士事務所多いと思いますので、いまは売上700万円あればいい方なのではと思います。

2,小規模の社労士事務所しかない
ニワトリが先か卵が先かではないですが、社労士事務所は稼げないから小規模だし、小規模だけら稼げないというのが社労士10年した私の結論です。

売上が1億円あれば大手と言われてしまうような業界ですので、高い給料を払うことができる会社というのがほぼないといっていいでしょう。

以前、税理士のセミナーに行ったときに代表税理士の方に「社労士事務所って大きい事務所が一つもないよね」と言われてしまいましたが実際その通りだと今は思います。

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社会保険労務士:古川昌奏

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