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社労夢ハウスの感想

 社労夢ハウスを実際に使用してみた感想を社労士が記載していきます!
社労夢導入は初期費用150万円と毎月に費用3万円は社労士事務所にとって大きな買い物だと思います。私も社労士開業以来の大きな買い物でした。

この記事は
・社労夢ハウスの導入を検討している人
・おすすめの社労士業務用ソフトを検討している人
の向けて記載しています。
参考にしていただければ幸いです。
 

ちなみに社労夢ハウスはジャスダック上場のエムケイシステムの商品です。
社労士の業務用ソフトは社労夢以外には
・セルズの台帳
・オフィスステーション
・freee 人事労務やスマートHR、マネーフォワードなどのクラウド系
が一般的なソフトだと思います。

エムケイシステムの決算について雑感

→おすすめの社労士ソフトについて


 

社労夢ハウス以前の社労士ソフト

 社労夢ハウスを導入する以前は社労士業界で有名なセルズの台帳と給与を使っていました。セルズは開業当初から使っていましたが不満が大きく2点ありました。

1.台帳とセルズ給与の連動について
 例えば顧問先に従業員が入社した時、台帳に従業員の個人情報を入力してそのデータをセルズ給与にひぱってくる必要がありました。退職した時や月額変更したときもですが、台帳を変更してセルズ給与も変更することが二度手間に顧問先が増えるにつれて台帳は変更したけど、セルズ給与は変更していないというようなミスが多くなってきました。このあたりが自動で変更になるソフトを探していました。

2.クラウドでない
 現在は台帳も一部クラウドになっているみたいですが、当時はまだクラウドでなかった点。
社労夢ハウスに限らずオフィスステーションやマネーフォワードのセミナーに何度も参加した結果、クラウドの業務ソフトにしようと思いました。セルズのようにパソコンへインストール型のソフトだと事務所の中でしか使えず、外出先の手続きの進捗状況や個人情報など質問されたときに見れない点。また複数のパソコンで使う場合はパソコンごとにネットワークの設定が必要な点やインストールしたパソコンの親機を変更するときは再インストールも必要なためパソコンに詳しくない私には負担でした。知り合いの社労士の方はインストールした親機が急に起動しなくなりとても大変そうでした。

 

社労夢ハウスに魅力を感じた点

1.顧問先でもソフトを動かせる
 これはクラウドの一番のメリットですね。
当時の一番の悩みは給料計算をやっている会社ですでに納品した給料明細を変更してほしいという依頼が多く社労夢ハウスに変更したら多少の変更なら顧問先に変更してもらおうという考えになりました。

また社労夢を顧問先で使えることで入社の際の個人情報(名前や生年月日)などを顧問先に入力して送ってもらうという機能があったので、社労士側の業務量も減るな~と思いました。相手側が入力することによりもし間違えがあった場合もこちらの責任ではなくなるという打算もありました。他にも顧問先が社労夢を動かすことによりよくある「何月分の賃金台帳をもう一度送ってくださいなどの依頼もなくなるのでかなりの省力化になると思いました。

2.勤怠と給料計算の連動がある点
 基本的に顧問先の給料計算をおこなっているため、ネットで勤怠を使って勤怠を入力してもらってそのデータをもらって給料計算することができれば、顧問先はタイムカードの集計業務がなくなる、社労士側はすぐに勤怠データがくるのでタイムカードの集計を待たなくてもよい、ネットで勤怠さえしっかり入力していれば欠勤や遅刻などについても自動的に計算してくれるので省力化できる点があります。

また勤怠を押さえることで社労士事務所も簡単に変更できなくなるのでは?という考えがありました。一つの業務ソフトで勤怠、給料計算、社会保険の手続きができるのは便利だと思います。

3.サポートセンターに電話がつながる
 よく考えるとサポートセンターに電話がつながるというのは当然ですが、セルズの時は何回電話をしてもつながらない、メールをすると回答は1週間後という感じで緊急の時にはまったく意味がありませんでした。

 

社労夢ハウスを使った感想と不満

1.セルズからのデータ移行ができない
 こちらは社労夢ハウスを使わなくなった1番の理由です。
セルズからのデータ移行に関しては社労夢ハウスを導入するときに営業の人にしつこいくらい質問しましたが「CSVを使うので簡単にデータ取り込みできますよ」という回答でしたので何の疑いもなく導入しましたが、実際に移行しようとするとCSVでできるのは2割くらいで後は手作業でしなくてはいけませんでした。(例えば名前を移行しようとすると苗字についてはできるけど、名前は移行できないので手入力する必要があるなど)

CSVについて私もよく分かっていなかったので悪いですが、導入前はCSVを使えば個人情報や今までの給料額など簡単に移行できると思っていたのでショックでした。心の中で導入費用150万払っていたので期待値が高すぎたこともあります。

今後、社労夢の導入を検討している方はしつこいくらいデーター移行ができるのか聞いておいた方がいいと思います。

2.画面が見にくい

 従業員の不満で多かったのが入力画面が見にくいということでした。確かに社労夢ハウスの入力画面は20年くらい前のコンピューターという感じでエクセルベースのセルズよりも見にくかったです。さらに画面を拡大しようとしてもパソコンの半分くらいまでしか拡大できず小さかったです。

3.勤怠が使いにくい
 もともと勤怠を顧問先に使ってもらって、そのデータで給料計算するという考えでしたが勤怠も使いにくく顧問先にも紹介しましたが導入0件でした汗

なぜ社労夢の勤怠が使いにくいかというと、社労夢の勤怠はパソコンを起動しないとカードタイプや指紋認証のものが使えなかった点です。業務でパソコンを必ず使う事務員のみの会社ならいいかもしれませんが、そもそもパソコンを起動しないで業務が始まる会社(建設会社や運送会社など)にとっては手間以外の何物でもありません。またスマホでも入力できますがなかなか会社全員が使えるという会社はありませんでした。ということで社労夢の勤怠を導入して逆にお客さんの業務量を増やすのは本末転倒なのでどこの会社でも使えませんでした。(私はてっきり勤怠はパソコンとは独立していてピィと押すと入社時間や退社時間のデータがクラウドに飛んでいくイメージでいました。


4.電話はつながるけれど…
 社労夢購入時に営業の人がセルズと違って電話がつながる点をアピールしていて、これは確かに電話はつながるけれど質問内容を聞いて後から詳しい者から電話しますという内容だったので、いつ電話が来るか分からず外出中に電話があったり、他の業務を始めてから電話があったりで、こちらが求めていたものとは違いました。

私はIT補助金を利用しえ社労夢ハウスを導入したため、IT補助金の申請期限が迫っていたこともあり、しっかちと調べず導入したことが失敗の一因でした。IT補助金はいまも続いているので、急ぐことはなかったと今なら思います。

(追記)社労夢ハウスを使っている方から事務組合がある場合は社労夢ハウスは使いやすいと連絡がありまりましたので記載いたします。
また2023年4月1週の1年で一番忙しい時期にシステム負荷のため利用制限があったため手続きや給料計算ができなかったようです。

2023年6月にサーバーが外部からの不正アクセスを受け接続障害が発生したためログインすることが1週間以上できない状態が続いています。原因はランサムウェアということでマイナンバー含む個人情報が流失している可能性もあり、社労士も個人情報保護委員会の連絡が必要とのことで大変そうです。社労夢の解約と賠償でエムケイシステムが倒産してしまう可能性もあるのではと私は思っています。本日は6月15日ですがいまだ復旧の見込みが不明なため、社労夢を使っている社労士は紙で申請をしていますが、扶養の手続き一つにしても被保険者の情報すら見れない状態のため困っています。

社労士ソフトの今後について

 社労夢ハウスは結局のところあまり使わずに1年6ヶ月で解約してしまいましたが社労士ソフトについてはいろいろと勉強したので私なりにお薦めのソフトや今後の動向などを記載していきます。

■一番人気になりそうなオフィスステーション
オフィスステーションは今後人気になると思います。金額的には安くもなく高くも無くといった感じです。とくに」社労夢ハウスからオフィスステーションに変更する人が周りに多いです。オフィスステーションは他社の勤怠も簡単に取り込める点が魅力です。欠点はセルズを比較すると手続きできる業務が少ない点とクラウドソフトにありがちですがたまにフリーズして業務ができないことがあるみたいです。


■セルズ(cells)
セルズについては不満もありましたが、料金を考慮すれば費用対効果はいいと思います。何より社労士事務所を経営している会社が作っていることもあり便利な機能が多いです。今後はクラウドにも対応するようですし期待です。現在私もセルズを使用しています。給料明細は別料金でWEB(cells WEB明細)で見れるようになり、従業員や顧問先もそれぞれパソコンやスマホから給料明細を見れるようになっています。WEB明細は社労士事務所からも使いやすいです。

■freee 人事労務やスマートHR、マネーフォワードなどのクラウド系
オフィスステーションもこちらに分類に入ります。
クラウド系のソフトは料金も安く、何よりも使いやすいのが魅力です。ただオフィスステーションの時にも記載した通りできる業務が少ないことやたまにフリーズしてしまう点が弱点だと思います。
どちらかというと社労士事務所向けではなく、最低限の手続きができればいいという会社向けだと思います。
 クラウド系ソフトに共通するのはとりあえずリリースして何かハグがあればそのときに修正すればいいというスタンスのため、社労士事務所え使用するのは少し慎重になってしまします。
また上場しているフリーやマネーフォワードは現在大幅な赤字のため今は料金が安いですが今後大幅に値上げするのは確実であるということを記載しておきます。

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