9月7日詐欺の疑いで逮捕されたのは、奈良市に住む元社会保険労務士の■■容疑者(39)。■■容疑者は、社会保険労務士だった2016年から2018年にかけて、大阪労働局助成金センターに、22回虚偽の助成金の申請書を提出して、およそ2300万円を国からだまし取った疑いが持たれています。
■■容疑者が目をつけたのは、国のキャリアアップ助成金。非正規雇用労働者の正社員化など、待遇改善の取り組みを行った事業主に対して助成金を支給する制度です。
厚労省によると、2022 年の全国の支給決定数は、この制度が始まった 2013 年と比較すると 160 倍近い、およそ 7 万 5000 件でした。
注目されている助成金ですが申請を巡っては、関係書類の準備など手続きが煩雑なため国家資格の社会保険労務士が事業主に代わって申請をすることがほとんどです。
今回、前田容疑者は一体、どのような手口で犯行に及んでいたのか?
↑新聞より。名前は編集。
社労士の逮捕、続きますね~
今回の元社労士の逮捕は最近の不正ではなく、2016年~2018年の不正受給ですでに社労士も廃業しているみたいです。
ちょうど2016年ごろというのは船井総研が「助成金で売上アップ」といったセミナーをよくやっていた時期で助成金を申請する社労士が一気に増えた時期でもあります。
いま社労士をしている人は信じられないかもしれませんが、私が開業した2012年、2013年ごろというのは、特開金以外の助成金を申請できる社労士は愛知県でも多くて20人程度だったため、助成金を申請できる社労士は値下げ要求されることもなく、問い合わせがあった会社からいい会社だけを選んで申請することができた時代でした。
それが2016年ごろから船井総研の社労士や助成金コンサルタントなどが一気に助成金業務に参入した結果、申請代行をする社労士も申請を依頼する会社の質も悪くなりました。
質が悪くなった中心が大阪や京都の社労士事務所だったため、今回逮捕された社労士の方が大阪ということで私としてはとくに驚きはありませんでした。